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2019年9月10日
センテナリアン(百寿者)に学ぶこと
センテナリアン(百寿者)に学ぶこと
百寿者の健康の秘密がわかった「人生100年の習慣」(講談社, 2018.)という本を読みました。
その中からの抜粋です。参考になりますれば幸いです。

健康長寿の秘訣を世界のセンテナリアン研究に学ぶ。
今回の取材は当初その目的で始まりましたが、結果的に食事、運動、遺伝、心の持ちよう、老年的超越と様々な分野に広がり、一点集中というわけにはいきませんでした。
37兆個と試算された細胞からなる人の身体を、100年もの長きにわたって保ち続けることが、いかに複雑なメカニズムの上に成り立っているのか。生命の奥深さを改めて思い知ることとなりました。

取材を通して多くのセンテナリアンとの会話を重ねる中で、ひとつ私たちが学んだことがあります。
「人生の中で大切にしてきた考えや、生きる指針はありますか」
インタビューで必ず尋ねることにしていたこの質問に対して、あるセンテナリアンがこう答えました。

「自分が自分のボスであること」

言い換えれば、自分のことは自分で決める、という単純なことなのですが、この言葉が妙に私の心を打ったのです。

取材したセンテナリアンの多くが、自営業などの自分の裁量や判断で仕事をしたり、組織の中で働いてきた人も、自らの意識で働いていたことにハタと気づきました。

「日が暮れたら仕事はしない」そう決めているサルディーニャ等の羊飼い。
「週に一度は徹夜をして執筆作業に没頭していた」医師の日野原重明先生。

休むにせよ、ハードワークするにせよ、センテナリアンたちは、自らの意思でそれを実践していたのです。
こうした考えは、仕事に限らず、食事や運動、余暇の過ごし方など実生活のあらゆる場面においても、それは貫かれていました。

周囲の人や見聞きする情報に惑わされず、自分で判断することが身についているように感じました。

「○○は体に良い」「××しすぎたら死ぬ」…そんな情報を見るにつけ「〜〜しなければならない」と義務感に駆られながらやっていることがいくつもあるのではないでしょうか。

同じことをするのでも、そこに自分なりのやりがいや楽しみを見出すことができるかどうか。それができるかどうかで心身にもたらす結果は変わってくるように思います。そしてこうした心構えは「生きること」そのものにも関わってくるのではないでしょうか。

「100歳まで生きる」こと自体を目標にしてきたというセンテナリアンは今回お会いした中には一人もいませんでした。「大好きな仕事を続けたい」「趣味をもっと極めたい」「家族でいつまでも楽しく過ごしたい」「社会の役に立ち続けたい」「世界がどう変わっていくのかこの目で見届けたい」
「何のために生きるのか」希望や生きがいをもちながら、日々を重ねてきたその結果として、いつの間にか100歳に到達していた、というのが実感のようでした。
それは経済的に裕福であるか、社会的地位が高いかどうかに関わらず、です。

社会の情勢が目まぐるしく変わり、組織の論理が優先され、ネットやメディアの溢れる情報に翻弄され、何が本当に自分にあっているのかわからず、自分で意思決定が難しくなっている世の中にあって、センテナリアンたちが貫いてきた生き様は羅針盤のような役割を果たしてくれるのではないか、そう思います。

「自分が自分のボスであり続けられているか」「そこに自分の意思はあるのか」を自らに問いながら、自分らしく生き生きと歳を重ねていきたいものです。

105歳まで亡くなる直前まで生き生きと生涯を全うした医師の日野原重明先生は、人生のゴールについてこう述べました。

みなさんに紹介したい言葉があります。哲学者のマルティン・ブーバーの「新しいことを始める思いがある限り、人はいつまでも若くいることができる」その言葉が私を生かしているんです。

私にとってのゴールは「プロダクティブ・エイジング(生涯現役)に尽きます」そしてもっともっと KEEP GOING ! 歩き続けなくちゃいけない。進み続けなくちゃいけない。それを若い人に言いたい。あなたたちはもっと歩き続けなさい!

インチョーより〜
105歳の日野原先生からすれば、80歳過ぎても若い人に入ります。
さあ、新しいことに挑戦しようではありませんか!