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会社社長のFさんは今から3年前の54歳のとき喉の不調に気づく。
痛みや違和感が数日たっても消えず、ついには首のくびれがなくなるほど大きく腫れてきたのだ。
近所の耳鼻科で診断された病名は「扁桃周囲膿症」。
点滴治療を受け「しばらくすれば治る」と言われたが、3ヶ月たっても腫れは収まらない。
Fさんは、再び同じ医師の元を訪れたが、診断は同じ。
「これは何か違う」と感じた福島さんは「他の病院でセカンドオピニオンを受けたい」と医師に申し入れる。
実はFさんは以前3つの病院で問題なしと言われた後、4つ目の病院で胆石とわかり、緊急手術で一命を取り留めたことがある。
それ以来、病気に関しては、自分の感覚を大事にしていたのだ。
耳鼻科の医師の紹介状を持って尋ねた病院で、福島さんは、ステージ1か2のがんと診断された。ガンといわれた瞬間「これからはもう無駄なことに費やす時間はない」とスッキリしたという。
大病院の医師は手術を勧めたが、手術後の社会復帰は不可能だという。そこでFさんは手術を拒否する。手術を断ったときは、医師から「あなたは頭がおかしい。半年か1年後には取り返しのつかないことになりますよ」と言われたという。
そこで、手術に代わる治療法として選んだのが「陽子線治療」であった。
ガンと診断されたときのために奥さんが調べておいてくれたのだ。
放射線の一種である陽子線をガン細胞に照射する陽子線治療は、人体に負担の少ない最先端の治療法として近年注目されている。但し、大規模な設備が必要なので、治療を行っている病院は、日本に10ヶ所しかない。Fさんはそのうち5ヶ所から「あなたのガンは陽子線治療には適さない」と断られてしまう。それでもFさんは望みを捨てず、3大治療(手術・放射線・抗ガン剤)はあくまでも最後の手段としてとっておき、陽子線治療をしてくれる病院や3大治療以外の治療法を徹底的に調べ続けた。
「ガンが急に大きくなることはない」と自らにいい聞かせつつ、訪れた病院の数は、実に37!
これだけの数を回りましたが、どの医師もいうことが違う。
しかし、それも当然で、それぞれ専門とする治療法が違うからです。
結局分かったのは、ガン治療に正解はないということ。
ガンは生活習慣病である。
ガンになった原因は人それぞれであり、体質が違えば適した治療法も違うのだ。
それなら患者が自ら病気について調べ、自分んで治療法を選ぶしかない。
「つまり、ガン治療は情報戦なんです」とFさんは断言する。
始めのうちはガンであることを周囲に伏せていたFさんだったが、「がんになったので治療法を調べている」と自分から告げるようにすると「実はわたしの家族もがんになって、そのときはこうでした」「いいお医者さんを知っています」というように、たくさんの情報が寄せられるようになった。想像以上にガンを病む人は多かったのだ。
そうやって得た情報を元に、患部を温める温熱療法、サプリメントや食事療法などを片っ端から試した。
「どの治療法もすぐに明確な効果がなかったため、比較的費用が安いものを続けました」
最終的にFさんは鹿児島県の指宿にある陽子線治療センターで治療を受けることができた。
ガンと診断されてから既に6ヶ月が過ぎていた。Fさんは陽子線の副作用が強く出る体質だったため、痛みと戦う壮絶な闘病生活となったが、おかげでガンは消え、今のところ再発はない。
仕事も普通にできるようになった。今、Fさんは笑顔で語る。
「このままでは助からない」とか「あと○ヶ月です」というような医師は信じなくていい。
探し続ければ『治せる』という医師は必ず見つかります。
<インチョーからのコメント>
この記事から、諦めないことの大切さを再認識しました。
自ら納得できなければ、セカンドオピニオンを躊躇しないこと。
自分の感覚を大事にすること。
ビジネスマンらしく、頭の切り替えの速いこと。
社会復帰を目指して、体の負担の少ない治療法を選んだこと。
決して三大治療の選択肢も残しておくこと。
現時点で、がん治療に正解はないので、納得いく治療法にたどり着くまで37ヶ所、6ヶ月も費やしてじっくり決めたこと。
がん治療は、長期戦になることが多いため、"コスパ"も大切な要素で、比較的費用が安いものを続けること。
などが、参考になるかと思います。
"がん治療は情報戦!"ー
私がお会いした大腸がんサバイバーの西垣内康行さんも同様のこと仰ってました。
皆さまの治療法選択の良き羅針盤になれるよう、これから益々研鑽を積んで参ります!
参考文献;長山清子,実録ルポ 「37の病院通い」PRESIDENT 2016.8.29号 p43.