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2016年1月12日
解明進む「百寿者」の秘密
解明進む「百寿者」の秘密
〜本格的な百寿者到来時代を目前に迎えて〜

2015年7月、100歳以上を含む日本人を長期にわたって追跡した、大規模な研究の成果が発表されました(Arai Y, et al. EBioMedicine.2015)。

そこから、「慢性炎症」と「テロメアの長さ」という健康長寿につながる2つのカギが明らかになってきました。


年齢が100歳以上の高齢者を総称して「百寿者」と呼びますが、「百寿者」は日本のみならず世界中で急速に増えています。

しかし、長生きはできても、健康な状態を維持して生活できているとは限りません。

「健康寿命」は、「平均寿命」よりもはるかに低く、男性で約9年、女性では約12年もの開きがあります。

この健康寿命を伸ばすために、百寿者を対象とした、大規模な疫学研究が実施されました。
今回の研究は、百寿者684名と百寿者の子供167名と、その比較として85歳〜99歳の高齢者やその子供の配偶者ら 703名の、計1,554名を対象に行われました。

そして、全員の健康状態を詳細に調査し、最長で10年間経過を観察しました。

これほど多くの百寿者を長期にわたり追跡して調査した研究は世界で初めてとなりました。

研究に参加した人全員のデータを解析した結果、「慢性炎症」が最も大きく影響していることが分かりました。

また百寿者や百寿者の子供は、一般の人よりテロメアが短くなりにくいことも確認されました。

このことから「慢性炎症」と「テロメアの長さ」が健康長寿に最も大きく関与していることがわかってきました。

「慢性炎症」とは何か
「慢性炎症」とは傷や感染などの「急性の炎症」などとは別で、自覚症状のないまま全身で徐々に進行し、さまざまな病気を引き起こします。

「慢性炎症」を起こすと「TNF-α」や「IL-6」といった炎症を引き起こす物質が分泌されることが分かっています。

動脈硬化を引き起こしたり、心筋梗塞や糖尿病等に影響すると考えられています。

「慢性炎症」を引き起こす原因の1つには「肥満」が上げられています(やっぱネ〜!)。

また、「がん」や「アルツハイマー病」にも関係すると考えられています。

今回の研究で、百寿者を含む高齢者は、年齢にかかわらず、「慢性炎症」の程度が低いほど寿命が長いことがわかりました。

また炎症の程度が低いほど、健康寿命も長くなることがわかりました。

長生きする人ほど短くなりにくい「テロメア」
テロメアは、細胞が分裂するたびに減少して短くなっていきます。そしてテロメアが限界まで短くなると、細胞分裂は停止し、そうした状態が「細胞の老化」だと考えられています。

また、百寿者の子供も「テロメアが短くなりにくい」ことから、長寿の家系にはテロメアの長さが関係していることが推測されました。

百寿者の生活に見る健康長寿の秘訣
「慢性炎症」の原因となる「太りすぎ」を避けることが有効だと考えられました。
百寿者の多くは、中年の頃から腹八分目を心がけ、魚や野菜を多くとっているとのデータがあります。

一方で、高齢者では骨量や筋肉が減少したり虚弱状態になりやすいため、エネルギーやタンパク質を多く摂る方が、健康長寿を目指すには良い、ともいわれており、現在、栄養調査が進められているところです。

また海外の研究では、「魚油を摂取したり、適度な運動により、テロメアが短くなりにくい」という報告や、「精神的ストレスでテロメアが短くなる」といった報告もあり、これらの解明もこれからの課題となります。

〜2015年10月19日NHK「きょうの健康」の放送から〜


日本では、100歳以上の高齢者は、6万人を越えており、

昨年あたりから、「人生100歳」ということが、盛んに言われるようになってきました。

これからの日本は、本格的な「人生100歳時代」を迎えつつあります。

百寿者の特徴
昨年、100歳の特集が、一般向け健康雑誌「夢21(10月号,2015,わかさ出版)」に掲載されました。
病苦・労苦など人生の荒波をしなやかに乗り越え、1世紀を生き抜いた「生き方名人」たちが特集されています。欲ぶか〜いワタシ、おもわず買ってしまいましたッ。

それによると、100年前にわずか44歳だった女性の平均寿命が87歳に伸び、この100年間で寿命が2倍に伸びたことを示しています(厚生労働省「簡易生命表」「生命表」より)。
高齢で、病気や不調が現れるのは当然で、治らずとも病気につき合う生き方なら、幸せ寿命が延びる。
自らが健康と思っている人は寿命も長いという調査データもあります。
短命家系でも心配は無用で、現在では、寿命に対する遺伝の影響は約25%程度に過ぎず、しかも40歳でその影響はなくなると考えられています。
つまり、40歳以上の寿命の長さは日常生活の過ごし方で決まるといっても過言ではないのです(白澤卓二教授)。
つまり病気は生活習慣を見直すチャンスであり、
小さなことにクヨクヨせず、関心を「今とこれからの楽しみ」に向け(白澤卓二教授)、
心をいかにポジティブにするかが大切と述べられております(聖路加病院/保坂隆医師)。
「老いの自覚」は実はチャンスで、今できることをやれば新たな能力が磨かれ、人は一生成長します(渋谷昌三 大学教授)。
重ねた年齢は、実は年を重ねるほどに知恵も見識も増え、人間が成熟し人生はさらに輝きます。
そのために、①人との出会いを大切にする。②生きがいを見つける。③決してあきらめない。④身体の健康を保つ。の4点を挙げています(米山公啓医師)。

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当院でも、「元気な百寿者!」を沢山育てたい⁈と考えております。
お見事!100歳を達成した方には、ヒミツのプレゼントを用意しておりますよ〜!

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100さ〜い、バンザ〜イッ!