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2016年10月17日
スポーツ時の「脳しんとう」について(1)
スポーツ時の「脳しんとう」について(1)
2020年の東京オリンピックを控えて益々スポーツ熱が盛んです。
サッカーや柔道、ラグビー、バスケ、ホッケーなどのコンタクトスポーツの際、脳震盪が起こることがあります。
その際の注意点について、ポケットSCAT2 というものがあります。
スポーツに携わる指導者や保護者の参考になれば幸いです。

以下の症状(頭痛など)や全身的な兆候(歩行の不安定性など)、脳機能の障害(混乱など)、
異常行動のどれか一つでもあるときには、脳震盪を疑うべきである。

<症状>
意識消失
けいれん発作、ひきつけがある
健忘症
頭痛
頭部圧迫感
吐き気や嘔吐
めまい
ものが霞んで見える
バランスが悪い
光・音に敏感

素早く動けない感じ
霧の中にいる感じ
気分が良くない
集中力がない
思い出せない
疲れている、活力がない
混乱している
眠くなりやすい
いつもより感情的
怒りやすい!
悲しい…
神経質、不安感がある

<記憶力> 重要!
以下の5つ全ての質問に正しく答えられなければ、脳震盪の疑いがある。

ここはどこ(の競技場)ですか?
今は前半・後半どちらですか?
最後に得点したのは誰ですか?
最後の対戦相手は?
最後の試合には勝ちましたか?

<バランステスト> 直列立ち
非利き足を後ろにし、そのつま先と反対側の足のかかとを接して、1直線上に並べて立ってください。

体重を両足均等にかけるようにしてください。
手を腰から離さず、目を閉じたままで、20秒間、安定性を維持するようにしてください。

あなたが、その姿勢から動いた数を数えます。
もしその位置から、よろめいて動いてしまったら、目を開けて初めの位置に戻って、バランスを取り続けてください。
あなたが位置につき、目を閉じたら再び数えます。

20秒間選手を観察します。
もし6回以上エラー(手が腰から離れる、目を開ける、つま先と踵が離れる、歩く、よろめく、転ぶ、5秒間以上開始の位置から離れたままになるなど)があったら、
それは、脳震盪の症状かもしれません。

脳震盪が疑われる選手は、直ちに競技を中断させ、急いで医学的評価を受けさせるべきであり、
一人きりにしたり、自動車の運転をさせたりするべきでない!

とありました。
私も、学生中こう見えてもラグビー部でしたが、
こんな時はジャーっとヤカンの水をかけておわり…
懐かしい…時代は変わりましたなぁ…
そういえば…妻にいわれたことをすぐ忘れてしまうのは、学生時代の脳震盪のためだったのか!
ゆるしてちょんまげ(これも古すぎるな…)

でも、スポーツに携わる方々の参考になりましたら幸いです。

次回は、競技復帰時期・回復プログラムについて説明したいと思います。

なお、西伊豆病院の著名な仲田和正先生によると、
SCAT2といえば、由紀さおりの「夜明けのスキャッド」という歌がありますが、
ジャズ用語で“ルールールー”とか“ドゥビドゥバ〜”となどの意味のない歌で歌うことだそうです。
こんなことまで調べて教えてくれる仲田先生ってやっぱりスゴイですね!
https://www.nishiizu.gr.jp/intro/conference/h23/conference-23_13.pdf